個人で仕事を請けるなら、ポートフォリオはあったほうがいいと思っています。
私はもともと職種柄、ポートフォリオを求められることが多くありました。最初は有料のポートフォリオサービスを使っていたのですが、いくつか不満があって、最終的にClaude(AI)と相談しながら自分でサイトを作り直しました。
この記事は、その全記録です。「そもそも必要なの?」「何を載せればいい?」「どう作るの?」に、実体験で正直に答えます。
こんな人に向けて書いています。
- フリーランスや転身を考えていて、ポートフォリオが要るのか迷っている人
- 作るとして、何を載せればいいか決めかねている人
- できればお金をかけずに始めたい人
そもそもポートフォリオは必要か?
結論から言うと、職種によります。ただし個人で仕事を請けるなら、あったほうが断然強い。
Web系・クリエイティブ・マーケティングやディレクション系の仕事だと、提案や面談の場で「実物ありますか?」と聞かれる場面が少なくありません。私自身、まさにそういう仕事だったので、実物の提示を求められる機会が多くありました。
ポートフォリオは、転職でもフリーランス受注でも、「言葉だけの自己PR」を裏付ける証拠になります。あるとないとでは、相手への信頼の伝わり方がまるで違います。
逆に言えば、成果物を見せにくい職種なら、無理に作らなくてもいい。要は「相手が判断材料を欲しがる職種かどうか」で決まります。
案件そのものの取り方は、別の記事でまとめています。
→フリーランスWebマーケターの案件獲得方法【未経験・副業からの始め方も】
有料ポートフォリオサービスをやめて「自作」を選んだ理由
最初は、クリエイター向けのポートフォリオサービスに登録して、担当したクリエイティブを並べていました。手軽だし、最初の一歩としては悪くありません。
ただ、使っているうちに気になる点が3つ出てきました。
フォーマットの自由度が低い
決められた枠に収めるしかなく、見せたい順番や文脈が作りにくい。
そもそも見せる頻度がそれほど高くない
年に数回のために月額を払い続けるのが、だんだんもったいなく感じてきた。
クリエイティブ以外が載せにくい
ディレクションや業務改善のような「成果物が画像にならない仕事」を、うまく表現できない。
特に3つ目が大きくて、「自分の仕事の幅をちゃんと見せたいなら、自由に組める自作のほうがいいな」と判断しました。
Claudeで制作の方向性を決めた
とはいえ、ゼロからサイトを設計するのはなかなか骨が折れます。そこで、Claude(AI)を壁打ち相手にしました。
正直に書いておくと、「全部AIにやってもらった」わけではありません。役割分担はこんな感じでした。
自分で決めたこと:
誰に見せるか(主に採用担当)、一番伝えたいことは何か、全体の方向性
Claudeに相談したこと:
コンセプトの言語化、セクション構成、文章の叩き台、HTML/CSSの生成
自分で手を入れたこと:
生成されたコードの調整、文章の最終的なトーン、細かいレイアウト
特に効いたのが、見せ方を2つの方針で揃えたことです。
ひとつは、実績を「課題→役割→施策→成果」の型で語ること。「すごいでしょう」と並べるのではなく、「どんな課題に、どんな立場で、何をして、どうなったか」で語ると、読む側に再現性が伝わります。「この人なら、うちの課題も同じように解いてくれそうだ」と思ってもらえる。
もうひとつは、経歴を雇用形態で語らないこと。正社員か、派遣か、業務委託か——そうした肩書きを前面に出すと、読み手の関心はどうしてもそこに引っ張られます。私自身、雇用形態が評価の足かせになる場面を経験してきたので、なおさらそう感じました。だから肩書きではなく、「いつ・何を・どう動かしたか」を時系列で見せる。そうすれば、雇用形態に関係なく“何ができる人か”がまっすぐ伝わります。
この2つの方針は、Claudeと話す中で固まりました。
インフラ・技術の選び方(無料構成 → エックスサーバーへ)
ここからは作り方の話。最初はとにかくお金をかけたくなかったので、全部無料で組みました。
ホスティング:
Cloudflare Pages(GitHubと連携してデプロイ)
アクセス制限:
staticrypt(静的サイトをパスワードで保護するツール)
ソース管理:
GitHub
これでも、ちゃんと形にはなります。費用をかけたくない人は、まずこの無料構成で十分です。
ただ、途中で別件のためにエックスサーバーのレンタルサーバーを契約したのを機に、ポートフォリオもそちらへ移しました。決め手は3つ。
- 安定性、国内シェアの大きい定番サーバーで、安心して任せられる
- 無料独自SSLが標準、httpsをすぐ用意できる
- .htaccess でベーシック認証をかければ、staticryptより確実にクローズドにできる
ドメインは、もともと仕事用に使っていたGoogle Workspaceのものを流用しました。新しく取らずに済んだのは、地味ですが大きなメリットでした。ドメインを持っていない人は、エックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典(一定期間以上の契約などが条件)を使うか、Google Workspaceを契約してそのドメインを使う手もあります。
▼ 独自ドメイン・仕事用メールをまとめて整えたい人向け
このサイトは、いわゆる“クローズド運用”にしています。検索で誰でも見られる必要はないので、noindex,nofollow で検索エンジンには載せず、ベーシック認証をかけて、見せたい相手にだけURLとパスワードを渡す形にしました。採用担当やクライアントにピンポイントで見せたいなら、この“半分だけ鍵をかけた”運用が安心です。
ちなみに計測タグ(GA4など)は、HTMLに直書きせずGTM(タグマネージャー)に集約しておくと、後からの差し替えがぐっと楽になります。
作ってわかった「ポートフォリオに載せるべき中身」
自由に組めるようになって、改めて「何を載せるか」を考え直しました。落ち着いた構成がこれです。
なお、実際のページにはこのほかにAbout(自己紹介)も置いていますが、ここでは特に効いた3つに絞って紹介します。
ポイントは、「何でも屋」に見せないこと。あれもこれもできます、と並べると、かえって「結局この人は何が強いの?」になってしまう。軸を1本に決めて、それを補強する実績を選ぶのがコツです。
もうひとつ、守秘の都合がある人に効く工夫を紹介します。実績の社名は出さず、「業種+規模感」でぼかすと安全です(たとえば「アパレル系のBtoCサービス」といった具合に)。採用担当が見たいのは社名そのものより「どんな規模で、何をしたか」なので、ぼかしても評価は十分に伝わります。NDAや守秘義務がある人ほど、この書き方は重宝するはずです。実績のスクリーンショットを載せる場合も、数値や固有名はぼかし加工しておくと安心です。

制作を通して、自分のキャリアが整理できた
作り終えて気づいたのは、「サイトを作る作業が、そのまま自分の棚卸しになっていた」ということ。
何を強みに据えるか、どの実績を選ぶか、どう語るか——これを決める過程で、自分のキャリアの輪郭がはっきりしてきました。正直なところ、ポートフォリオそのものより、この“整理された感覚”のほうが収穫だったかもしれません。
そして、この勢いのまま、今度はキャリアプランそのものをClaudeと練ってみることにしました。それはまた、別の記事で。
→ポートフォリオを作ったら勢いで、今後のキャリアプランをClaudeと練ってみた|AIキャリア相談の実体験
個人で請けるなら、ポートフォリオはあると強い
最後に要点を整理します。
- 個人で仕事を請けるなら、ポートフォリオはあると強い(必須ではないが、信頼の裏付けになる)。
- 中身は「課題→役割→施策→成果」で、軸を1本に絞って見せる。
- お金をかけたくないなら無料構成から。本気で運用するならレンタルサーバー+独自ドメインが安定。
- 社名は出さず業種+規模感でぼかせば、守秘があっても作れる。
最初の一歩は、サーバーとドメインを用意すること。ここさえ押さえれば、あとはClaudeと相談しながら、自分のペースで形にしていけます。
▼ まずはサーバーから(初期費用無料/独自ドメイン永久無料特典つき)
よくある質問
- 自作のポートフォリオって、いくらくらいかかる?
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無料構成(Cloudflare Pagesなど)なら0円から始められます。レンタルサーバー+独自ドメインで本格運用しても、月1,000円前後が目安です(独自ドメインは永久無料特典を使えば実質0円にできます)。
- 無料でも作れる?
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作れます。Cloudflare Pages(GitHubと連携)のような無料構成で十分形になります。ただし、安定性やアクセス制限の確実さを求めるなら、有料サーバーのほうが安心です。
- サーバーはどこがいい?
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迷うなら、国内シェアの大きい定番(エックスサーバーなど)が無難です。無料独自SSLや独自ドメイン特典が揃っていて、初めてでもつまずきにくい。
- 社名を出せない仕事が多いけど大丈夫?
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大丈夫です。社名を出さず「業種+規模感」でぼかせば問題ありません。採用側は社名より“何をしたか”を見ています。

